アルコールと中性脂肪の密接な関係。お酒との付き合い方を考える

食生活などの生活習慣は、中性脂肪値の高低に大きく関わっていることは広く知られているところです。
しかし、飲酒などによるアルコールの摂取も中性脂肪値を左右する要因であることはあまり知られていません。
事実、痩せているのに中性脂肪値が高いケースも存在しています。
日頃飲酒を行い、なおかつ痩せているのに中性脂肪値が高い場合は、アルコールが原因と思って間違いないでしょう。
では、アルコールが中性脂肪値を上げてしまうのはどういったメカニズムなのでしょうか。

アルコールが中性脂肪値を上げメカニズム

アルコールの分解は肝臓で行われます。これをアルコール代謝と言いますが、肝臓でアルコールを分解すると最終的に脂肪酸に分解されます。
実は、この脂肪酸が中性脂肪そのものなのです。また、アルコール代謝を行っている間には、脂肪の燃焼は行われません。
つまり、飲酒を行っている以上、中性脂肪は体内に溜まっていく一方になってしまうのです。
とは言え、普段飲酒を行っている人にとっては、いきなり断酒するのは難しいと思います。
そこで、飲酒を行いながら中性脂肪値をあげない幾つかの方法を紹介したいと思います。

基礎代謝を上げる

人は、何も指定ない状態でもカロリーを消費しています。これを基礎代謝と言っていますが、筋肉量によって左右されます。
そのため、飲酒を行いながら中性脂肪値を下げたいのであれば、筋肉量を増加させることが有効です。
ただ、中性脂肪値が気になる年齢は中高年でしょうから、現実的ではないかもしれません。
そこで、基礎代謝を向上させる有酸素運動等を意識することをおすすめします。

飲酒量を減らす

飲酒をしている人が休肝日を設けることは、基本的に問題ありません。しかし、中性脂肪値を下げるのであれば、飲酒量を控えるほうが効果的です。
何故ならば、前述したようにアルコールは肝臓で分解されますが、その間脂肪の燃焼は行われず、しかも摂取したアルコールが全て分解されるまでそれが続くからです。
つまり、中性脂肪値の増加はアルコール摂取量に比例して増加するのです。
厚生労働省の指針では、1日約20g程度の純アルコールの摂取が推奨されています。

  • ビールならば500ml)
  • 日本酒ならば180ml)
  • 酎ハイ等の低アルコール飲ならば(7%)350ml


こういった指針を見てみると、アルコールがどれほどに中性脂肪値に悪影響を及ぼしているのかわかります。

飲酒量を減らす工夫を凝らしてみる

しかし、前段の数字を見る限り、日頃飲酒している人にしてみれば、かなり少なく感じると思います。
そこで、上手に飲酒量を減らす工夫としておつまみに着目してみることをおすすめします。
まず、おすすめするのは塩分や味の濃いものをおつまみにしないことです。こういった事は飲酒量を増加させる原因となるので、控えたほうが賢明です。
そして、中性脂肪やコレステロール値を下げると言われている、野菜、魚介類、海藻、きのこ等をおつまみにすると良いでしょう。
特に、EPAやDHAを多く含んでいる魚(青魚)は、肝臓における脂肪の生産を抑え、なおかつ血中の中性脂肪を分解する事も期待できます。
昔から「酒の肴」と言われる様に、酒はお酒との相性も抜群であると言えます。

無理なく減らしてお酒と長く付き合う

飲酒量を減らすことは、そのまま中性脂肪値を下げることに繋がります。
ただ、飲酒をすることによるストレス軽減や楽しみがあることも否定はしません。
「美味しいお酒」とするためにも、無理なく減らしてお酒と長く付き合う様に工夫を実践すれば良いのです。
実際、1日20分程度のウォーキング等も脂肪肝のリスクの軽減に寄与すると言われています。
隗より始めよとも言いますので、身近なところから少しずつ改善してみてはいかがでしょうか。